蓄電池コラム

- Column -

  • 蓄電池コラム
  • ストレージパリティ時代の今こそ24時間売電にチャレンジ! FIT太陽光+蓄電池の着工のすすめ

ストレージパリティ時代の今こそ24時間売電にチャレンジ! FIT太陽光+蓄電池の着工のすすめ

【このようなお悩みを持つ方におすすめの記事です】

・21円~18円で蓄電池付きのFITを申請したけど、蓄電池が高くて採算が合わないため着工できずにいる。

・300%以上の過積載をしている案件があるが、ピークカットが多すぎて蓄電池の増設を検討している。

 

ピークカット問題を解決する蓄電池併設のFIT太陽光

いわゆる『3年ルール』によって、FIT太陽光発電所は認定日より起算して3年以内に運転開始することが定められています。
そのため、2017年度~2018年度に申請をした21円・18円案件の多くが2021年~22年にかけて運転期限を向けます。

当時、太陽光施工販売店の間では、特にAC出力50kW未満の低圧太陽光に、AC出力に対して150%~250%の総出力のパネルを敷設して、1日の発電量を最大化して収益性を高める過積載が流行していました。

過積載することで、太陽の光が少ない早朝や夕方などの発電量が多くなる一方で、正午~2時頃の最も太陽光が当たり発電量がピークになる時間帯では、PCSの出力を境として、超える分は売電できないというピークカットが起こります。

出典:資源エネルギー庁(2019年)『既認定案件による国民負担の抑制に向けた対応』

出典:資源エネルギー庁(2019年)『既認定案件による国民負担の抑制に向けた対応』

そのため、ピークカットによる売電ロスを少なくするために、蓄電池を併設して、ピークカットで余る部分を蓄電し、早朝~夕方や夜間に売電することが可能です。

出典:資源エネルギー庁(2019年)『既認定案件による国民負担の抑制に向けた対応』

出典:資源エネルギー庁(2019年)『既認定案件による国民負担の抑制に向けた対応』

このような背景から、2017年~2018年頃に申請された案件の中には、300%以上の過積載及びそれによるピークカット分電力を充放電できるだけの大容量蓄電池の併設した設備申請が多く出されたと言われています。そのため、冒頭にもあるように、17年~18年に申請した蓄電池付きスーパー過積載案件の運転開始期限が迫りつつあります。

しかし、申請から3年~4年が経過したこともあり、申請当時に想定していた蓄電池が廃盤となっていたり、蓄電池の価格が下がっていなかったりなど、エジソンパワーには多数のご相談が寄せられています。
実際のところ、太陽光パネルは2018年当時と比べると出力がほぼ2倍になっている一方でW辺りの単価は半分以下になっており、蓄電池についてもストレージパリティ時代目前と言われるほどに大きなコストダウンを達成しつつあります。

「採算があわない・・・」と放置していた案件も、蓄電池コストが下がった今であれば十分に事業として成立する可能性があります。

エジソンパワーでは、低圧・高圧に限らずこれまでに多くのFIT案件への蓄電池設置を手掛けきました。
1kWh単位で蓄電池の容量のカスタマイズも可能なため、設備申請の範囲内でベストな蓄電池容量のご提案をいたします。

稼働中のFIT案件への蓄電池の増設は可能?

設備申請には蓄電池の設置を記載していない案件へ蓄電池の増設が可能か、というお問い合わせをよくいただきます。
結論から言うと、一部例外を除き技術的には可能ですがおすすめをしていません。
なぜなら、増設することでFITの売電単価が大きく下がる可能性があるためです。

2017年7月以降、再エネ賦課金の国民負担の増加を懸念して、稼働中のFIT案件への蓄電池設置及びパネル出力を増やすことに対して大きな規制が入りました。

まずピークカットを発生させるために、パネル出力を増やす必要がありますが、現在では、稼働中の案件についてパネル出力を増やす場合「(申請パネル出力の)3%以上又は3kW以上増加」であれば工事を行った時点の年度のFIT単価に変更されてしまいます。

例えば、27円の売電単価で運転をしていても、パネル出力を「(申請パネル出力の)3%以上又は3kW以上増加」させると、本年の売電単価12円/kWhに強制的に変更されていまします。この時点で、以下に多くのパネルを敷設できたとしても売電単価が大きく下がってしまうため投資回収が非常に難しくなります。

 

また、蓄電池増設についても、増設した蓄電池からの充放電分を申請時の高いFIT単価で売電できません。
左の図のように、太陽光パネルからの発電なのか、蓄電池を介してくる電気なのか、見分けがつかない、区分計量ができない場合は、着工時点の年度の売電単価に変更がされます。

基本的には蓄電池の増設はおすすめしていませんが、例外は存在します。

それは、「ピークカット分が予想以上に多い案件」への蓄電池増設です。

現行の制度では、パネル側、蓄電池側、PCS側のそれぞれに電気計器を設置し、区分計量ができるようにすればFITの売電単価を変更することなく、蓄電池の設置が可能です。
しかし、増設した蓄電池からの充放電による売電はFIT単価が適用されず、電力会社と個別に相対契約を結んで売電を行う必要があります。

このようなケースが該当する案件は、
例えば、FIT21円~18円の案件で、過積載を250%~300%近くの限界まで乗せたものの、ピークカットする量が予想以上に多い案件であれば、小容量の蓄電池を追加で設置して、電力会社と個別契約をして収益性を改善できる可能性があります。

そのため、ピークカットをしていない分については、引き続き申請時のFIT単価で売電し、
ピークカットする分のみ、電力会社と個別契約をして蓄電池から放電して売電するという方法を取ることができます。

蓄電池の価格が下落した現在だからこそ取れる手法ですが
このような増設の仕方を行う場合、過去の実績発電量から最適な蓄電池容量を算出しないといけません。

エジソンパワーでは、このようなケースであっても1kWh単位で蓄電池の容量のカスタマイズが可能です。
通常以上の過積載をし、ピークカットでお悩みの事業者様がいらっしゃいましたらぜひご相談ください。

>>お見積り・ご相談はこちら

 

 

 

4.産業用蓄電池・開発・製造センター.comにお任せ!

産業用蓄電池・開発・製造センターcomを運営する株式会社エジソンパワーでは、R100-02認証に適合する小型電気自動車向けのリチウムイオン電池をはじめとした蓄電池・産業用蓄電池の開発から製造・メンテナンスまで一貫対応しております。

構想段階からの開発設計の対応、お客様の試作開発製品への1個の蓄電池の設計・製作にも対応します。また、製品か後の量産化にも対応が可能です。蓄電容量1~100kWh(最大1MWh)、電流値では10~200A、電圧はDC48~72Vや、高出力のDC400Vにまで対応できます。実績や技術情報も多く検査設備や検査体制も整っていますので、

車載用のリチウムイオン電池をはじめとした蓄電池・産業用蓄電池のことなら産業用蓄電池・開発・製造センター.comにお任せ下さい!

>>カタログダウンロードはこちら

>>お見積り・ご相談はこちら