蓄電池コラム

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停電時も安心!可搬型蓄電池とは?

今回のコラムでは、可搬型蓄電池についてご紹介します。
これまでご紹介してきた蓄電池は、工事をして設置する据置型の大型産業用蓄電池か、
移動体や機器に内蔵させ電気を供給する小型蓄電池が殆どでした。

可搬型蓄電池はそれらの蓄電池とは性質が異なり、ユーザーが自由に持ち運びができ、様々な製品・機器に電気が供給が可能です。今回のコラムでは、このような可搬型蓄電池について、メリットに触れた上でカスタマイズ事例や利用シーンをご紹介いたします。

1.可搬型蓄電池とは?

産業用蓄電池開発・製造センターを運営するエジソンパワーでは、蓄電池の容量に関係なく、持ち運びが可能な蓄電池を総称して可搬型蓄電池(ポータブルバッテリー)と呼んでいます。

蓄電池本体に取っ手やキャスターをつけることで容易に持ち運びをできるようにし、
電源のない場所で電気を供給したり、停電時に使いたい機器の電源として活用することができます。

可搬型蓄電池本体には、
商用電源から充電するためのポートと、出力用の単相100Vコンセントが内蔵されてます。

屋外仕様を前提とした可搬型蓄電池は、
蓄電池本体はIP65相当の防水機能に、出力側コンセントには漏電防止のカバーを設置してます。

 

 

  • 電源がない場所でも電気を供給し機器を動かします。
    電源がない場所でも電気を供給し機器を動かします。
  • 屋外での使用が前提の製品は、IP65相当の防水機能を付与しています。
    屋外での使用が前提の製品は、IP65相当の防水機能を付与しています。

2.可搬型蓄電池の3つのメリット

1.工事が不要で簡単に導入ができる!

通常の据置型蓄電池の場合、分電盤の交換や壁内配線の変更など大規模な電気工事が必要になることが殆どです。またその際は停電を伴いますので、業務に支障が出る場合があります。

しかし、可搬型蓄電池であれば、工事は不要です。
一般的なコンセントにつなげるだけで充電ができ、使用時は蓄電池本体の出力側コンセントに機器をつなぐと使用できます。

このように、非常に気軽に使用できることが可搬型蓄電池の大きなメリットの一つです。

 

工事不要で配電盤やコンセントに接続するだけで使えます。

2.最大8.115kWhの大容量!

産業用蓄電池開発・製造センターを運営するエジソンパワーの販売する
「非常用可搬型バックアップ電源システム EPUシリーズ」は、
最大8.115kWhの大容量サイズで販売しています。

いわゆる「ポータブルバッテリー」というと、
1kWh以下のモバイルデバイスに給電するバッテリーをイメージされるかとおもいますが、弊社の販売する可搬型蓄電池は、最低でも5kWh程度と、設置工事が必要な家庭用蓄電池並の大容量で製造・販売をしています。

非常用可搬型バックアップ電源システム EPUシリーズ

3.ご用途にあわせてカスタマイズ可能!

「非常用可搬型バックアップ電源システム EPUシリーズ」のようなカタログ製品以外でも、お客様のご要望により特殊仕様にも対応できる事が弊社の強みです。

大手メーカーでは量産品だけの対応になりますが、
弊社ではこれまで下記のようなご要望に対してご対応してまいりました。

【これまでにご対応した可搬型蓄電池のカスタマイズ事例】

①蓄電池容量を変更したい。
②筐体のサイズを変更したい(縦長、横長、奥行きを最小限にしたい…等)
③単相200V、三相200Vで出力したい。
④防水仕様
⑤電池モジュール本体を他のメーカー(リユース含む)に変更した
⑥太陽光パネルから充電できるようにしたい
⑦OEM対応できないか?

可搬型蓄電池のカスタマイズ事例は下記を御覧ください。

屋外防雨型ポータブル蓄電池システム

屋外で環境測定を行うために、測定機器向けに給電するための可搬型蓄電池開発事例です。
防滴・防塵(IP65相当)に対応し、コンセントは、防雨型の専用キャップで保護してるため、大雨の中でも問題なく使用できます。

ポータブル非破壊検査装置の電源

電源確保が難しい場所でも非破壊検査を実施したいとのご要望を頂き、開発した事例です。
少人数で持ち運びができるように抑えた重量、検査装置が正常に作用するように専用設計のBMSを搭載しています。

リユース電池を活用した可搬型蓄電池

日産リーフのリユースの電池を活用した可搬型蓄電池を開発しました。
商用電源と太陽光発電の両方から充電できるようになっており、昼間、太陽光発電で余剰電力が発生した時自動的に、余剰電力を蓄電池に充電します。

このように、産業用蓄電池開発・製造センターでは、
お客様のニーズに合わせて可搬型蓄電池のカスタマイズが可能です。
小ロットでもご対応可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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3.可搬型蓄電池の利用シーン

ここからは、可搬型蓄電池の利用シーンをケース別にご紹介いたします。

1.電源のない場所で機器を使用したい!

  • 山奥の野立て太陽光発電所の検査機器の電源として活用
    山奥の野立て太陽光発電所の検査機器の電源として活用
  • 草刈り機の電源として活用
    草刈り機の電源として活用

このように、商用電源を取れない場所での作業の際に、可搬型蓄電池は効果を発揮します。
従来、ディーゼル発電機などを活用していた現場での置き換えもご要望として多く頂いております。

大容量タイプもご用意していますので、
電池の残量を気にせず、長時間の作業にあたることができます。

弊社では、より持ち運びに特化した「業務用ポータブル電源 パワールクスEPシリーズ」を販売しております。

キャリーバックの用にキャスターを付けたことでEPUシリーズよりも可搬性に優れ、屋外での仕様を前提としているため、防水・防塵対応をしています。

2.手軽に設置できるUPSとして活用!

  • コールセンターの電話端末に接続されたEPUシリーズ
    コールセンターの電話端末に接続されたEPUシリーズ
  • 社内イントラサーバーに接続された
    社内イントラサーバーに接続された

一般的なUPSは設置に際して工事が必要になりますが、
「非常用可搬型バックアップ電源システム EPUシリーズ」であればUPSとして使用する際も設置工事は不要です。

EPUシリーズは、壁のコンセントから給電し、そのまま機器を接続することができます。平常時は、蓄電池へ充電しつつ、接続された機器に給電します。

停電時には、EPUシリーズは5ms以内に商用電源から蓄電池に自動で切り替えが行われます。そのため、接続された機器の電源を落とすことなく稼働を続けることができます。

そのため、コールセンターのPC端末・電話。イントラサーバー、ATMなどの非常用電源としての納品実績が多数ございます。

 

4.新型コロナウィルス対策ワクチンの保管用超低温フリーザーへの活用

 

EPUシリーズを薬局の冷蔵庫に接続して使用しています。

東日本大震災の直後には、計画停電に備えて、
冷蔵・冷凍保存が求められる医薬品を販売する薬局様向けにEPUシリーズをベースに一部改良を加えて納品いたしました。

現在、新型コロナウィルスワクチンの摂取が順次始まっていますが、
新型コロナウィルスワクチンを保管する超低温フリーザーへの停電時のバックアップ電源としても本製品は活用可能です。

可搬型であることから、接種会場となる体育館や公民館などの
一般的な施設への持ち込みも可能で、
充電は家庭用コンセント(単相100V)から行うため特別な工事は必要ありません。
設置に際しては、超低温フリーザーを本製品にコンセントで接続するだけで使用可能です。

停電時は、瞬時に蓄電池からの給電に切り替えることでワクチンを温度変化から守ります。

なお、超低温フリーザーのメーカー・機種によって、動作時間が異なります。
ご利用にあたっては最適な容量をご提案いたしますので、ご相談ください。

 

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5.産業用蓄電池・開発・製造センター.comにお任せ!

産業用蓄電池・開発・製造センターcomを運営する株式会社エジソンパワーでは、
可搬型蓄電池の製造販売、カタログ製品をベースにしたカスタマイズだけでなく、
お客様の試作開発製品への蓄電池の設計・製作にも対応します。
また、製品化後の量産化にも対応が可能です。
蓄電容量1~100kWh(最大1MWh)、電流値では10~200A、電圧はDC48~72Vや、高出力のDC400Vにまで対応できます。

「新型コロナウィルスワクチンを保管する冷凍庫用にUPSも兼ねた可搬型蓄電池がほしい」「三相200V出力ができる可搬型蓄電池がほしい」このようなお悩みにお応えすることができるのが、私たちが選ばれる理由です。

実績や技術情報も多く検査設備や検査体制も整っていますので、
リチウムイオン電池をはじめとした蓄電池・産業用蓄電池のことなら産業用蓄電池・開発・製造センター.comにお任せ下さい!

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