技術提案事例

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石油燃料からリチウムイオン電池で静穏性を向上

こちらは、遊覧船の屋根に太陽光パネルを設置した事例です。ディーゼルエンジンでは振動や騒音が発生してしまいますが、太陽光パネルで発電した電力をリチウムイオン蓄電池に蓄電することで、大きな騒音が無くなりました。

Before

ディーゼルエンジンを使った遊覧船は、エンジンのピストン運動から発生する振動や騒音がどうしても発生していしまいます。また、石油燃料であるが故に、窒素酸化物や硫黄酸化物が少なからず排出され、自然の景観を楽しむ遊覧船として懸念事項の1つとなっていました。ただ、これまで遊覧船の動力といえばディーゼルエンジンであり、船を動かすために必要不可欠でした。船の推進力となるプロペラの回転、船に電気を送る発電機、これらはすべて石油燃料によって支えられています。  こららの理由により、観光客を乗せ会話や自然を楽しむ遊覧船であっても、騒音や振動が発生するディーゼルエンジンを使ったものが主流となっていました。

After

船の屋根に太陽光発電パネルを設置し、そこで発生した電気をリチウムイオン電池に蓄電することで、遊覧船の動力を電気にすることが可能となりました。プロペラを回転させるモーターの動力源を石油燃料から電気にすることで、ディーゼルエンジンの機構で発生する燃焼爆発とピストン運動が船内からなくなりました。これにより水上の船の中で大きな騒音がなくなり、驚くほど静かな船内の遊覧船が完成しました。この静けさは石油燃料で動く自動車と、電気自動車のエンジン音の違うをイメージいただくとわかりやすいと思います。リチウムイオン電池による電気遊覧船は、驚くほど静かな航行を実現し、乗船した観光客は普段通りの音量で会話を楽しむことができます。また、船内のアナウンスも非常に聞き取りやすくなり、テーマパーク内の説明も観光客に伝えやすくなりましました。  限られたスペースしかない船上でも、省スペース化と軽量でありながら大容量のリチウムイオン電池を採用することで、この問題を解決しました。

遊覧船は乗船する観光客が、船の外にある普段見れない景色を楽しむことが目的と乗り物になります。
視線は船外にあり、その景色をみて会話を楽しみやすくするためには、静かな船内が理想といえます。
振動や騒音がほとんど発生しないリチウムイオン電池からの電源供給によって、モーターを通してプロペラを回転させる。
この構造によって快適な乗り心地を実現する電気遊覧船は、これからのテーマパークに数多く採用させるかもしれません。

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