車載用 リチウムイオン電池とは
自動車を動かすためには自動車の動力源となるバッテリーが必要不可欠です。
車載用バッテリーとしてもっともポピュラーなのは鉛蓄電池ですが、
近年では、ハイブリッドカーやEVカーを中心に
車載用バッテリーとしてリチウムイオン電池のニーズが高まってきています。
今回は、なぜリチウムイオン電池が車載用バッテリーとして人気なのかをご説明します!
1.リチウムイオン電池とは?
リチウムイオン電池とは、蓄電池のひとつです。
リチウムイオン電池の仕組みとしては、リチウムイオンの移動を利用して充放電を行う構造で、正極負極の間に貯められた電解液の中を、リチウムイオンが、正極から負極へ移動することにより充電され、負極から正極へ移動することにより放電する仕組みとなっています。
蓄電池には、リチウムイオン電池の他にも鉛蓄電池やニッケル水素電池などがあります。
リチウムイオン電池の特徴は、二次電池の中でも特にエネルギー密度が高く、高電圧かつ大容量であることが挙げられます。
また、電池の寿命も長くで充電放電の繰り返しにも耐え、充電速度も比較的速いです。
そのためリチウムイオン電池は、ノートパソコンや・スマートフォン・デジタルカメラといった、多くの電力を消費して頻繁に充電放電を繰り返すモバイル機器のバッテリーとして用いられていることが多いです。
2.なぜ、車載用リチウムイオン電池は普及しているのか?
リチウムイオン電池は車載用のバッテリーとしてハイブリッド車やEVカー、あるいはスマホやパソコンの電源として普及しています。リチウムイオン電池の特徴は、従来車のバッテリーに使われていた鉛蓄電池に比べ、
エネルギー密度が濃く、小型・軽量で、長寿命(8年~10年)。自己放電が少なく、また急速充電も可能であると高性能を誇っています。
ということで、ユーザーが車載用のバッテリーとして、鉛蓄電池からリチウムイオン電池に買い替える動きも出てきています。
リチウム電池の最大のメリットは小型・軽量化と高出力の両立です。セキュリティなどの点から街乗りをするナンバー付車両への車載用のバッテリーとしてリチウムイオン電池を装着する場合、メーカー推奨値よりも1回り大きいサイズのリチウムイオン電池を推奨しています。
注意点としては、満充電状態を以上の電力を加えるとリチウムイオン電池本体が壊れてしまうということです。使用する前に、車両側のオルタネーター発電・蓄電システムがリチウムイオン電池にとって過充電になってしまわないか、確認作業が必要です。
このように注意点や懸念点はありますが、車載用としてリチウムイオン電池を採用するメリットも多くあるため、現在では、ハイブリッド車やEVカーを中心にリチウムイオン電池を鉛蓄電池の代わりに車に搭載するという動きが見られています。
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