蓄電池コラム

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バッテリーマネジメントシステム(BMS)とは

近年、車載用バッテリーとしてリチウムイオン電池のニーズが高まってきています。

リチウムイオン電池は、高電圧を維持できるという利点をもつ一方で、過充電、過熱、過剰放電、その他の動作の問題が生じたり、製造技法および構造、取り扱いに問題があると、爆発する可能性があるなどの課題を抱えています。

今回は、上記の問題を起こさないための機能である、バッテリーマネジメントシステム(BMS)についてご紹介いたします。

1.バッテリーマネジメントシステム(BMS)とは?

バッテリーマネジメントシステム(BMS)とは、リチウムイオン電池などの充電型のニ次電池の安全制御を行うシステムのことを指します。

今回、ご紹介するバッテリーマネジメントシステム(BMS)は、主に電気自動車やハイブリッドカーなどに搭載される車載用リチウムイオン電池を中心にあらゆる二次電池において活躍しています。

二次電池(充電型の電池)の中でもエネルギー密度が高く、自動車のバッテリーなどにも使用されるリチウムイオン電池は、そのエネルギーとしての利便性の高さの反面、
その製造技法および構造、取り扱いを誤ると発煙発火や感電といった重大な問題を起こす可能性があり、安全な取り扱いが要求されます。

そのリチウムイオン電池の安全性を確保する為に、バッテリーマネージメントシステム(BMS)が重要な機能となります。

2.バッテリーマネジメントシステムの役割とは

リチウムイオン電池パックには安全を確保するために

BMS(Battery Management System)を使用します。BMSの主な機能は以下の5つです。

(1)セルの過充電、過放電を防ぐ機能
(2)セルの過電流を防ぐ機能
(3)セルの温度管理を行う機能
(4)電池残量(SOC)を算出する機能
(5)セル電圧の均等化(セルバランス)を行う機能

このような機能を兼ね備えることができれば、バッテリーマネジメントシステム(BMS)により安全な制御ができていると言えます。

また、自動車に搭載されるため、上記の機能の他にリアルタイムでの残走行距離とバッテリー状況の監視ができるなどの機能もバッテリーマネジメントシステムにはもとめられるでしょう。

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