安全性を試験する社内設備について
蓄電池は、高電圧を維持できるという利点をもつ一方で、過充電、過熱、過剰放電、その他の動作の問題が生じたり、製造技法および構造、取り扱いに問題があると、爆発する可能性があるなどの課題を抱えています。
今回は、上記の問題を起こさないよう検査するための社内設備についてご紹介いたします。
1.充電・放電検査装置
リチウムイオン電池などの蓄電池を利用するユーザーは、充放電の性能やその寿命について知ることが求められます。
例えば、車載用リチウムイオン電池など、車のバッテリーとして利用される蓄電池の寿命を把握していないと旅先や出先で突然機能停止してしまうと大問題になってしまいます。
そのために、電池の充放電の性能や寿命を計測することのできる充電・放電検査装置が活用されます。
この充電・放電検査装置は、畜電池や電池材料の開発時の試験や製造する時の検査等に使われます。
充電・充放電検査装置は、より安全で高性能なバッテリーの開発、製品の安全性・性能の確認に役立っています。
当社では、以下のような充電・放電装置を活用し、バッテリーの開発、製品の安全性・性能の確認を行っています。
2.恒温槽
電池というものは、使用を続けると温度が上がっていきます。これは蓄電池でも同じで、長時間使い続けたり、高速充電を繰り返し行ったりした場合温度が上昇し、電費(車でいうところの燃費)や充電効率が落ちてしまいます。
そのため、車載用リチウムイオン電池等の蓄電池には、恒温性が担保されている必要があるのです。
当社では恒温槽を利用し蓄電池の温度がどれくらい上下するのか検査をしています。
恒温槽とは、長時間温度を一定程度には持つことができるように制御をした水槽なような容器です。容器の中を一定程度の温度に保ち、そこに蓄電池を入れ温度を上昇させたり降下させ、温度のサイクル試験を行います。
当社では、以下のような恒温槽を活用し、バッテリーの開発、製品の安全性・性能の確認を行っています。
3.BMS検査装置
バッテリーマネジメントシステム(BMS)とは、リチウムイオン電池などの充電型のニ次電池の安全制御を行うシステムのことを指します。
今回、ご紹介するバッテリーマネジメントシステム(BMS)は、主に電気自動車やハイブリッドカーなどに搭載される車載用リチウムイオン電池を中心にあらゆる二次電池において活躍しています。
BMS検査装置とは、そのバッテリーマネジメントシステムを実際にバッテリーが使用している時と同様な電源・電子負荷をかけ、バッテリーマネジメントシステムが正常に制御できるかどうかを検査する装置です。
バッテリーマネジメントシステム(BMS)が正確に機能しないと安全制御がうまく行われないため、当社では、入念に責任をもってこのBMS検査を行っております。
当社では、以下のようなBMS検査装置を活用し、バッテリーの開発、製品の安全性・性能の確認を行っています。
4.交流安定化電源
上記のようなバッテリーの開発、製品の安全性・性能の確認を行うためには、検査ラインや生産ライン等の電圧の変動の激しい場所でも、安定した一定程度の電源の供給が求められます。
また、試験をするにあたって、様々な電圧、周波数の提供が必要となります。
このような電圧の供給をする際に交流安定化電源装置が活躍しています。
交流安定化電源装置は、入力電源に含まれるノイズを取り除き、常に一定の電圧、一定の周波数を供給することができ、不安定な電流や電圧、波形や周波数等をを安定させることにより、精密な計測や負荷テストを可能とします。
当社では以下のような交流安定化電源装置を活用し、精密な計測や負荷テストを行っています。
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