災害時や危険物処理に活躍するロボットにリチウムイオン電池を採用した事例です。
東京消防庁が開発した無人救出ロボット（通称：ロボキュー）の電源として、240Ahの大型セルのリチウムイオンバッテリーが採用されました。災害時の被災者の救出や危険物処理に活躍するロボットの電源部分になるため、採用されるまでに安全性や耐久性などに厳しい試験がありましたが、今回採用されたリチウムイオンバッテリーは、大型で大容量にも関わらず、高い安全性をあるとして、過酷な現場で稼働する無人ロボットに搭載されました。この無人救出ロボットは、国内最大級の防災や事業リスク対策、危機管理がテーマの展示会である「危機管理産業展2014」に出展され、大きな注目を集めたロボットになります。
この無人救出ロボットは、ベルトコンベヤー式で移動し、人もつかめる大型のアームを遠隔で操作することができます。ロボットの重量は1.5kgと軽量仕様となっていますが、この軽量化を実現できている点も、省スペースで大容量の電源であるリチウムイオンバッテリーの特徴が活かされています。このリチウムイオンバッテリーによって電動モーターからベルトコンベヤーを駆動させ、最高速度は時速4kmを実現し、最大28°の坂も上ることが可能です。