工場などで使用される空調機の電力のピークカット蓄電池システムです。
大手空調設備機器メーカー様の自社ビルにて、実証実験機で、蓄電池システムの供給という形で開発に協力しました。

工場や大型施設の電力契約では、30分ごとに計測する使用電力量から契約基本料金を決定します。
そのため、例えば、年間通して１日１時間だけ通常の５倍の電気を使用する時間帯があるとすると、その使用電力量が年間を通じての契約基本料金となります。
こうなると、電気を使わない時期であっても高い契約基本料金を支払う必要があります。
そのため、電気代削減の有効的な手段として、日頃の電気使用量の削減と同様に、このような瞬間的なピーク電力の上昇を抑えることがあげられます。

ピーク電力の上昇を抑えることをピークカットと呼びます。
本件では、工場や大型施設などで、ある時間帯の30分間に電力消費が集中しない様に
蓄電池から電力供給し、電力消費の分散化をしようとしました。
つまり、使用電力量の少ないときに蓄電池に充電し、電力消費量の多いタイミングで蓄電池から給電し、瞬間的にピーク電力が大きく高まらないようにしています。
これにより、契約基本料金の削減が期待出来ます。